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きらきらひかる [Book]

男性と女性の視点から交互に語られる形式。ひとり冷静と情熱のあいだのような。ストーリは全く異なりますが、主人公の女性は、うつでアル中という設定。しかし、アル中って感じは全くしないし、うつで精神的に不安定なところはあるものの、ノルウェイの森のような死の感覚はなく、一般にも普通に隣にいて不思議でない感覚の女性。むしろその女性の夫でホモの医師が、潔癖性で根っから善人で優しいタイプに描かれているのが、なんか不自然。ホモの相手役の男性が魅力的。

とまあ、こんな設定なのですが、江國さんの例によって不思議な感覚を抱かせる文体と、女性がすごく魅力的に描かれていて好きな作品です。どんな人でも精神的に不安定になる要素は持っていて、それが表面に出ればうつとなるのでしょうが、逆に表面に素直に出せるヒトって、それが魅力となりえることがあるんだなあと感じました。「こころがしわしわになった」という表現をはじめ、引用したくなる言葉が満載でした。

きらきらひかる (新潮文庫)

きらきらひかる (新潮文庫)

  • 作者: 江國 香織
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1994/05
  • メディア: 文庫



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